中国では2023年に年間の自動車販売台数が3000万台を超える(日本の新車販売台数は年間400万台ほど)など、特に大都市において自動車保有台数が増えています。
そこで問題となっているのが、深刻な渋滞や自動車の排気ガスによる大気汚染問題です。

北京の渋滞(出所:Baidu)
北京では、これらの問題を抑制するために、車の所有や運転に関する制限をしています。
※新エネルギー自動車には優遇措置あり。
自動車を購入する際の資格
北京で車を購入したい人は、まず購入するための以下の条件を満たす必要があります。
- 北京市の居住期間が1年以上である
- 北京が本籍かまたは有効な居住証がある
- 5年連続で北京市に社会保険と個人所得税を納付している
- 北京に個人名義で登録車両がない、など
ナンバープレートの所有制限
上記条件を満たしたとしても、すぐに車が購入できるわけではありません。
北京市では、車を所有するために、まずは車のナンバープレートを取得する必要があります。
このナンバープレートですが、だれでも取得できるわけではなく、毎年決められた枚数しか発行されず、抽選に当たった人だけが手にすることができます。
2024年に発行されたナンバープレートはガソリン車が2万枚、新エネルギー車が8万枚程度でした。
上記をすべてクリアしてようやく自動車を購入することができます。
ナンバープレートによる交通制限
ただ、制限はこれだけではなく、北京市ではナンバープレートの末尾の数字に基づいて、走行制限を行っています。
平日のピークタイムである7時から20時にこの走行制限が行われていて、例えば、月曜日はナンバープレートの末尾が2と7、火曜日は末尾が3と8の車は、北京市の中心エリアを上記時間帯は走行してはならない、という規制によって交通量を減らしています。
参考記事:北京买车需要什么条件-汽车之家