中国人とビジネスで係る中で、大変だと感じたことのある方も少なくないのではないでしょうか。中国と一言でいっても、そこには13億人近い人々がおり、56もの民族があり、地域ごとに言語や文化、習慣等さまざまな違いがあります。そんな中国の、主要都市の人々の地域別特徴をご紹介したいと思います。相手を理解した上でコミュニケーションをとることができれば、ビジネス上での成功につながるかもしれませんね。
北京人
・大雑把
・小さいことはあまり気にしない
・スケールの大きいものに興味有
・実利よりもメンツを重視
上海人
・安全第一主義
・合理的且つ冷静
・大きな野望より目先の確実な利益
・身なりも重視
広東人
・商売人気質
・チャレンジ精神旺盛
・チャンスは逃がさない
・win-winの関係を重視
北京は、政治の中心部で、国営企業等、多くの企業が集中している地域です。
「ビックになりたい!」と思っている人も多く、細かいことは気にせず、スケールが大きく自分にメリットのある仕事などに関心を示す傾向にあるようです。
北京人の傾向
①時間管理を細かく気にしない人が多い。スケジュールをしっかりコントロールし、時間に余裕を持った行動が必要。
②メリットのある事,ビックな事には、容易にYES!という可能性があるので、言葉の信憑性を見極める力が必要。
③メンツをとても気にするので、人前で注意をしたり、恥をかかせることはNG。何かあった際は陰でこっそり伝えるのが◎
上海は、商業精神にあふれている都市で、ビジネスの中心部。合理的な人が多く、北京人とは反対に、確実な利益が得られる方法を、冷静に追い求めるのが上海人です。日本人の性格と似ていると言われているのが、この上海人です。
上海人の傾向
①国際的なビジネス交渉にも慣れており、スムーズに交渉を行うことができる。口先だけの約束を行うことはなく、相手を信用できる場合が多い。
②保守的な人が多く、ビジネス上でのメリットを相手が納得するまで十分に伝えることが必要。時間を要する場合も多い。
広東は、長きに渡り、香港やマカオといった国外資本エリアとの貿易が盛んで、根っからの商売人気質の人たちが多く住んでいるエリアです。”どんなことでもまずはやってみる“、「考えるより行動」タイプが広東人の特徴です。
広東人の傾向
①新しい商機があれば、「取られる前に先手を打つ」精神。多少のリスクがあっても、チャンスがあれば積極的に行動。
②ビジネスを成功させるには、 win-winの関係が重要と考える。お互いのメリットが最大限になる提案を好む。