中国には文化遺産、自然遺産、複合遺産とさまざまな世界遺産があり、2018年7月時点で53の世界遺産が登録されています。
この登録数はイタリアの54件に次いで世界第2位です(日本は22件)。
万里の長城や秦の始皇陵といった世界遺産は日本でも知られていますが、それ以外にも一度は見ておきたい世界遺産が中国にはたくさんあります。
今回はそんな世界遺産の一部を紹介します。
1. 黄山(1990年世界複合遺産登録)
中国安徽省にある景勝地です。
「黄山見ずにして山を見たというなかれ」と称されるほどの美しい名山で、数多くの水墨画にも取り上げられています。
氷河や風雨による岩石の浸食が1億年に渡って繰り返され、現在のような断崖絶壁の景観ができたといわれています。
2. 麗江古城(1997年世界文化遺産登録)
雲南省麗江市にある旧市街地で、街全体が世界遺産に登録されています。
標高2400メートルに位置する麗江は、1126年に少数民族のナシ族によって建設された街です。
瓦葺の屋根が連なる旧市街には、石畳の道が走り、水路が網の目のように張り巡らされています。
3. ポタラ宮(1994年世界文化遺産登録)
チベット自治区の区都であるラサ市にある壮大なチベット宮殿です。
標高3700メートルの場所に位置し、13階建てで、総高は117m、建築面積は1万3000㎡にも及びます。
ダライラマの冬の宮殿となっていましたが、1959年以降は、中国政府に接収され博物館となっています。